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優良リフォーム会社の見極め方

  • 執筆者の写真: Hinano
    Hinano
  • 2023年8月26日
  • 読了時間: 10分

リフォーム工事において施工不良、火災保険金詐欺を持ち掛ける悪徳業者、市場価格を大幅に超過した金額を請求してくるなどトラブルが多発しています。


全国リフォーム経験者1000人に聞いた「リフォーム業者選び」のアンケートでは、経験者の約半数が「知り合いの紹介」「自宅を建ててくれた業者に依頼」しており、リフォーム業者を新しく探すことのハードルの高さが分かりました。


リフォーム工事を依頼されるお客様の中にも「どのようにリフォーム業者を探せば悪徳リフォーム業者に遭遇しないか」を尋ねてくる方が多くいらっしゃいます。

ゼロから業者を探す場合は、まず希望するリフォームの種類(床の張り替えや設備の交換など)を決めてから、そのリフォームに合った適切な業者を探していきましょう。


リフォームの種類で依頼する業者を決める


リフォーム業者は、大きく分けて7種類あります。

それぞれ得意とする工事内容が異なりますので、リフォームの種類に合わせて選びましょう。


住宅メーカー

タマホームやヘーベルハウスといった大手ハウスメーカーのことです。


住宅メーカーは何といってもブランドの知名度が高く、住宅リフォームに特化しているので、工事面でも安心して任せることができます。

新築住居のみを対応していると思われがちですが、バリアフリーリフォームやオール電化工事など、住宅に関する工事であれば殆ど対応できますので、まだ具体的なイメージが湧いていない、総合的な提案が欲しいという方におすすめです。


デメリットをあげるとすれば、工事費用が他の業者よりも高くなる傾向にあり、予算に余裕が必要になります。

「〇〇万円でできるリフォームをお願いします」と相談することで、予算内でできるリフォームを提案してもらえますので、そこから気に入った提案をもらえたメーカーに依頼するのも一手です。


建築士事務所

建物の設計図を作成するところ、デザインに特化した会社だと思われる方が多いですが、見積り金額の確認や工事の監理、補助金制度の申請書の作成など大小様々な工事を行っています。


建築士事務所は自社で工事をすることが殆どないため、工事の規模や予算から、目的に合った施工会社を複数紹介してくれ、依頼主の希望に合わせた施工会社、工事プランを選択することができます。

施工会社が契約書どおりに正しく工事を行っているかのチェック=監理も建築士事務所の仕事です。

既に理想のリフォーム像がある、リフォームするなら施工の細部まで拘りたい方におすすめです。


デメリットをあげるとすれば、工事費用とは別に建築士事務所への依頼料が発生するため、費用が割高になる場合があります。その逆で、施工会社の見積りを正しく判断してくれるため、無駄な費用を省いてくれることで、トータルコストが安く済む場合もあります。


建設会社

積水ハウスといった大手企業が有名ですが、住宅リフォームは中小の建築会社でも柔軟に対応してくれます。


建設会社は住宅以外にも、店舗や事務所、医療施設など幅広い業態のリフォームに対応しているのが利点です。

5階建て程度であれば、中小の建設会社でも木造や鉄骨、鉄筋コンクリートといった構造のリフォームをすることができます。


デメリットをあげるとすれば、工事に特化している会社が多いため、デザインは建築士事務所に別途依頼する可能性があることです。そうはいっても、管理費を比較的安く抑えることができ、難しい工事も問題なく行えるので、デザインにあまり拘りがない、利便性とコスト重視の方にはおすすめです。


ホームセンター・家電量販店

リフォームでも店内で販売している商品の取付工事のような、小規模な工事が主流です。

キッチンやトイレの設備を新しくしたいなど、部分的な設備のリフォームであれば、これまでの専門業者に依頼するよりも、工事費用が安く抑えられるのでおすすめです。


デメリットをあげるとすれば、工事内容が限定されるため、全面的なリフォームや室内改装には向きません。


リフォームショップ

住宅リフォームに特化した会社です。

リフォームショップが住宅メーカーと異なる点は、ユニットバスの交換、床の張替えなど小規模なリフォームに特化していることです。

住宅街に店舗を構えているところが多く、問題が起きたときに素早く対応してくれるのが最大の利点といえるでしょう。


デメリットをあげるとすれば、小規模に特化した会社なので、二世帯住宅や全面バリアフリー化など大規模なリフォームには向きません。


工務店

住宅街に構えている地域密着の業者です。

新築一戸建ての木造建設、外壁や屋根のリフォーム、内装リフォームを得意としており、リフォームショップよりも対応の幅が広いです。

設立から長い工務店であれば、安定した施工が期待できるうえ、その工務店が得意としている工事依頼であれば、最大限の力を発揮してくれます。


デメリットをあげるとすれば、工務店は大工さんや職人さんが独立して始めたケースが多いため、耐震化のような高度な設計が求められるリフォームには向きません。


専門工事業者

電気やガス、水道など1つの工事に特化した業者のことです。

以前は下請け業者として、他のリフォーム会社と共に仕事をしていることが多かったのですが、近年では直接やり取りできる業者が増えてきました。

特定のリフォームをお願いしたいとき、工事が1つだけのときは直接依頼することで経費を安く抑えることができるのでおすすめです。


デメリットをあげるとすれば、工事内容が限定されるため、全面的なリフォームや室内改装には向きません。




ひとえに「リフォーム業者」と言っても、その種類は様々です。

業者の種類は理解したけど、希望するリフォームが具体的にどこに当てはまるのか、適切な作業内容(リフォームの要件定義)がわからない方はリフォームの知識を持った経験豊富なスタッフが適切な業者をご案内いたしますので、ぜひお気軽にお問合せください。

まずは相談から


これから業者を探される方、リフォーム業者を探す方法を詳しく知りたい方は、以下記事をご覧ください。


失敗しないリフォーム業者の探し方とは


担当者との相性をみる(対応・知識・提案力)

キッチンやトイレひとつをリフォームする場合でも、機能性・デザイン・予算のどこを重視したいか、何が譲れないか、個人や家庭によって思考が異なります。

リフォーム完了後の具体的なイメージを擦り合わせるためにも、気持ちの良いコミュニケーションが取れる担当者であるかチェックしておきましょう。


・要望に合わせた提案をしてくれる

・打ち合わせ時間や提出期限などの約束が守られている

・話の腰を折らず、あなたの話に対してのメモを取っている

・メリットだけでなくデメリットまで丁寧に説明してくれる

・質問に的確な回答、納得のいく回答が返ってくる

・見積りの資材についてカタログやサンプルを提示して説明してくれる


例えば大手リフォーム業者は知名度も高く、安心できるという点で依頼を決める方がいますが、有名な大手企業であるほど従業員も多いため、携わるスタッフの品質にもバラ付きがあります。

大手でなくても確認すべき事項ですが、大手は支店や事業所によって、サービスや対応に差が出ることがありますので、必ず担当者との相性をみてから依頼しましょう。


希望するリフォーム内容と近い実績があるか確認する

技術もあり、気持ちの良いコミュニケーションがとれる業者であっても、希望通りのリフォームができるとは限りません。

小規模な補修を専業にするスペシャリスト、建設工事のプロ集団、空間設計の専門家など会社によってリフォーム内容の得意不得意が異なります。


工事を開始してから壁の内側や下地の劣化を発見し、別途補修の費用が必要になったという事例も少なくありません。

既に経験のある業者なら、リフォームでの注意点や追加工事が発生する可能性、費用についても事前に説明がありますが、まだ実績の少ない業者であればそれも難しくなります。

不足の事態やトラブルを避けるためにも、希望するリフォーム内容と近い実績が多くあると安心です。


マンションのリフォームの場合は、集合住宅の施工経験がある会社に依頼しましょう。

知識のない業者に任せてしまうと、管理規約に違反してしまう危険性があり、後々大きなトラブルになります。


保証・アフターサービスの有無を確認する

リフォーム工事は、工事の種類が豊富でその難易度も様々です。

例えば断熱材の導入や外壁塗装などの大規模リフォームでは、悪徳業者でなくても後に不具合が起こることがあります。


アフターフォローがない業者に依頼していた場合は、施工不良があったとしても再び工事費用を支払うことになり、その負担額も軽くはありません。

アフターフォローは何年まで保証してくれるか、対応してくれる工事内容も確認しておきましょう。


見積書の詳細・費用感の齟齬がないか確認する

リフォーム業者に見積りを依頼すると、現地調査に来た後に見積り書を提出してくれます。

見積り書の提出がない、提出が納期が守れない業者は、この時点で信用度に欠けていますので注意しましょう。

業者は他にも仕事を抱えているため、詳細な見積り書を提出するにはそれなりの時間が必要になりますが、提出期日を過ぎるようでは実際の施工もルーズに行われる可能性が高いです。


「見積り書の用語が専門的すぎて内容が全く分からない」という声もよくあります。

契約を交わしてしまうと、施工で不具合があっても処理を渋られることがありますので、わからない専門用語があっても見逃さず、見積り書の時点で確認しましょう。

工事内容が「工事一式 ○○万円」となっていたが、見積も金額が安かったので何も言わずに契約したら、後から「追加で工事が必要になった」と言われ、高額な追加費用を要求されたというケースもあります。


正しく工事をしてもらうためにも、見積り書の内容はきちんと把握することが重要です。

見積りや工事内容の質問した際に、説明があやふやだったり対応が不誠実だったときは、その業者を「検討リスト」から外しましょう。

説明されても判断できるか不安という方は、建築士事務所などに依頼するとプロの目で見積り内容を確認してもらえます。別途費用はかかりますが、リフォーム後に施工不良が発生し、再度リフォームするとなると、工事内容によっては100万円以上かかることもありますので、注意しましょう。


リフォーム場所と近い業者だと安心

依頼業者の所在地が遠いため緊急時に連絡がつかない、すぐに来てもらえないというケースもあります。

信頼できる業者に依頼するのが一番ですが、できればリフォーム現場から車や電車で30分程度の距離にある所が理想です。


多くの支社があるリフォーム業者の場合は「本社は近くにあるけれど、実際に対応する支社の場所が遠かった」ケースもあります。住所を確認するときは、対応する業者の住所を確認しましょう。



リフォーム経験者に学ぶ「困った」を解決する方法

「業者選びで失敗してしまい、満足のいくリフォームができなかった」ケースはもちろんですが、もしもまたリフォーム業者を選ぶ機会があるとしたら「もっと○○しとけば良かった」という心残りがある方はリフォーム経験者の中でも多くあります。


悪徳リフォーム業者の被害にあわないよう、これまで業者選びのポイントを紹介していきましたが、その中でも最も実践して欲しいのは複数業者に相見積りをとることです。

アンケートでも「もっと○○しとけば良かった」の約6割が、複数業者を検討しなかったことへの後悔でした。


「リフォームは業者の良し悪しで決まる」といっても過言ではありません。

依頼内容が大規模なリフォームだと費用も高額になるため、つい安価な見積りの業者に目を向けてしまいますが、見積り金額が他の業者と倍以上違うなど安価すぎる見積りを提示する業者には注意が必要です。

安価な料金で対応してくれる優良な業者もあるため、一概に金額だけで「悪徳業者」と決めつけることはできませんが、気になる点を感じたときは費用の内訳を聞いてみましょう。逆に他社と比べて見積りが高すぎる業者にも注意してください。

優良なリフォーム業者であれば、工事で使用する建材や機器1つ1つの価格を教えてくれますよ。




 
 
 

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